透析室の紹介

【お一人お一人のために心をこめて、きめ細やかな治療を目指します】

腎臓専門の医師と経験豊かなスタッフが最新の設備のもと、より質の高い透析治療を目指し、積極的に取り組んでいます。人工透析管理システムの導入により、各患者様に合わせたきめ細やかな治療が可能です。
最新の透析液供給システムとクリーン配管等を使用し、長期の透析患者様にも負担が少ない透析を目指しています。

【長期の透析患者様にも負担の少ない、安心・快適な透析生活を支援します】
最大51床(個室1床)・全ベッド液晶テレビ付き。
透析患者様向けの通院支援がございます。
※入り口に透析システムの体重計を設置しています。二階透析室の準備段階で、先に体重を測定する事で、待ち時間の短縮を図っております。

NCV−3の導入

当院の透析室では、全台ニプロ社製透析装置NCV−3を導入しており、全ベッドでオンラインHDF/I-HDFを行うことが出来ます。 また、個室が一部屋あり、インフルエンザ等の感染した場合でも周りの人を気にする事なく、安心した透析を受けることが出来ます。
【オンラインHDFとは?】
HDFとは血液濾過透析と言い、オンラインHDFというのは、置換液を高度に清浄化された透析液を用いて補充液に使用する、血液透析と血液濾過の特徴を併せ持つ治療法です。 同じHDFでも瓶や補液バックに入った薬剤を補充液として使用する方法は、薬剤のスペースや準備が煩雑になりますが、オンラインHDFは、透析液を使用することで手軽に置換液量を多くすることができ、より多くの老廃物を取り除くことができます。 そのため、通常の血液透析よりさらに分子量の大きな尿毒素や蛋白結合性尿毒素を取り除く事で、透析アミロイド症やイライラ感、不眠、食欲不振、貧血、血行動態維持などの改善効果が期待されます。 オンラインHDFは、大量の置換液により、毒素と一緒に栄養成分である大切なアルブミンも抜けてしまうため、一時的に減少しますが、体調が良くなるため食欲不振が以前より改善し、低下したアルブミンが安定してくるとの結果も出ています。 しかし、アルブミンの漏出量が過大となる事は、今後の情報収集が必要です。 定期採血のデータを見ながらそれぞれに合った透析方法を選択してより良い治療の提供をしていきます。



【オンラインHDFに必要な高度な水質基準】
 オンラインHDFを実施するためには、日本透析医学会などで決められたより高度な水質管理基準を満たす必要があります。 そのため、厳重に透析液の水質管理をする必要があり、毎月の水質検査や生菌検査、定期的なエンドトキシン捕捉フィルターの交換を行っています。 当院では、透析液を作成するRO装置、透析液供給装置から末端の透析液供給装置まで熱水消毒機能を取り付けているため、より安心安全な透析液を提供する事が出来ていると考えます。

電子カルテの導入

当会では、外来診療や透析治療でクラウド型セコム・ユビキタス電子カルテを導入しています。医事コンピューターや透析システムとも連携されているため情報の一元化と情報共有が速やかになっています。 また、カルテのデータは全てセコムデーターセンターに保存されているため、災害時やクリニックに万が一の事があった場合でも、カルテが失われる心配がありません。

透析中リハビリテーション

当院では、透析患者様に対し、理学療法士による透析中のベッド上でのリハビリテーションを提供させていただいております。近年、透析患者様の運動は非常に重要であり、筋力・体力の維持や生命予後の関係などから有効性の報告が多くあります。医師、看護師、臨床工学技士による安全管理のもとに、理学療法士が運動機能を評価した上で、下肢筋のストレッチングや末梢循環促進・軽い筋力強化などを患者様の状態にあわせて行います。


透析中リハビリの期待できる効果
・ 筋力、歩行能力の改善
・ 貧血の改善 ・ 低栄養の改善
・ 透析中血圧低下の改善
・ 不安やうつ、ADLやQOLの改善
その他、透析前に7種類のマシンを使用した運動や、太極拳等も行っております。